グエムル-漢江の怪物- スタンダード・エディション出演:
ハピネット・ピクチャーズ
発売日 2007-01-26
ソウルを流れる漢江に、突如として謎の怪物が出現。次々と人間が襲われるなか、川辺で売店を営んでいた一家の孫娘がさらわれる…。ストーリーだけ書くと、よくあるモンスターパニック映画だが、『殺人の追憶』のポン・ジュノ監督作だけあって、さすがに異色の出来。観る者の予想を次々と覆す展開なのだ。まず怪物の登場シーンからして目を見張る。そして、その造形。このあたりは、できる限り予備知識を少なくして観てほしい。「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのWETA社など世界最先端のスタジオが参加したことで、映像は期待以上だ。
怪物vs.人間の戦いに加え、怪物と接触した者たちのウィルス感染と隔離の物語も同時進行。ポイントには、ブラックなネタで笑わせる場面が挿入される。その笑いを多く担うのは、さらわれた少女の父を演じるソン・ガンホで、とぼけた行動と表情ながら、娘を必死に助けようとする姿は、ときとして予想外なほどコミカルな状況を作りだす。しかし、これもある意味、リアル。パニック状況では笑いも生まれるのだ。とにかく最後まで斬新なスタイルに引き込まれるのだが、怪物だけ観ていても楽しめるのが本作のすごさ。監督によると怪物のヒントにしたのは竹中直人だとのこと。(斉藤博昭)
映画のルールとは 2006-12-17
出張の機内で見た。見た後 考え込んでしまった。
韓国の映画を観るのは これが初めてである。漢江に怪物が現れて 人を襲うという筋は委面白いし 怪物のSFXも非常にうまい。リアリティーが妙にあったが それは怪物の造形という点で 完全に監督の手腕だ。これにはまず脱帽した。
怪物に子供を取られた家族の話だ。幾分 北朝鮮の拉致を思いながら見ていた。ところが途中で コメディータッチになってくる。おかしいので笑ってしまうのだが 笑いながら 「この筋立てで笑っていていいのかな」と思ってしまう。
笑っている内に 家族の父親が怪物に殺されてしまう。これにまず驚いた。
最後は お決まりと言って良い 家族と怪物との戦いだ。但し 結末は 僕らの「お決まり」とは 全く異なるものがある。正直 ちょっとぼう然としたほどだ。これ以上は ここでは書かないが。
僕らの持っている決まりと 韓国の映像作家の感性が 全く違うと思った。その点が 衝撃的であった。それだけを述べたい。
韓国の映画は面白そうだ。それは今回感じた。台湾映画も優れている。東南アジアの中で 邦画も頑張らないといけない。
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